この記事では、マシンピラティスインストラクターの資格団体の種類を比較して紹介します。

マシンピラティスの資格を取りたいけど、種類が多くてどこが良いかわからない。
資格団体の違いは何?
マシンピラティスインストラクターを目指すにあたり、複数ある資格の中からどれを選ぶべきか悩みますが、各資格団体によって教育方針や取得要件が異なるため、自分に合った資格を選ぶことが重要です。
資格スクール選びの検討材料となるように、各資格団体の特徴や受講要件などを早速お伝えしていきます。
マシンピラティス指導に必要な資格について
はじめに、マシンピラティスインストラクター資格の必要性と位置付けについてお伝えします。
法的な必要性はある?
マシンピラティスの指導資格は、法律で定められた国家資格では無く、民間資格です。
しかし、実際には、業界内では資格保有者は優遇されることが多いです。

大手スクールの正社員求人では育成前提で「未経験可」の募集もあります。
しかし、スタジオやフィットネスクラブのインストラクターの業務委託求人では、採用条件として指導者資格の保持や指導経験を求める場合が多いです。
■求人例:【業務委託 ピラティスのインストラクター】
求める人材
・ピラティス資格保持者
(リフォーマー資格保持者は優遇)
・ピラティス指導経験1年以上
・ブランク可
・年齢不問

マット資格とマシン資格の両方=「コンプリヘンシブ資格」保有者優遇の求人もよくあります。
特に業務委託契約でフリーランスのピラティスインストラクターとして生計を立てていきたい場合には、信頼性のためにも資格を持っておくべきでしょう。
マシンインストラクターの資格なしでも指導は可能?
マシンピラティスインストラクター資格がなくても指導は可能ですが、実際の現場では資格保有が推奨されます。
その理由としては、以下が挙げられます。
マシンピラティスインストラクターの資格保有が推奨される理由
- 安全性の担保ができる
- 指導の信頼性が高まる
- 知識と動きに自信をもって指導ができる
マシンインストラクター資格の役割と習得するスキルは?
ここまでの内容をまとめると、以下の通りです。
- ピラティスのマシンインストラクターの資格は、国際資格ではない
(=資格無しでの指導は違法ではない) - 一方で、実際の現場では資格保有のメリットが大きい
マシンピラテスインストラクター資格は国際資格ではないため、それぞれの団体で資格要件が設定されています。
ですが、どの資格団体でも、資格取得の過程では以下の知識とスキルを習得します。
マシンピラテスインストラクター資格で習得する知識・スキル
- エクササイズ
- マシンの正しい使用方法と安全管理
- 効果的な指導テクニック
- 解剖学・運動生理学の基礎知識
- 緊急時の対応方法

どの資格団体でも習得するエクササイズは基本的に同じです!
これらの学びは、インストラクターとして活動する上での基盤となります。
マシンピラティスの資格団体・流派6つを紹介!
ここからは、日本で人気の高い以下の6つの主要なピラティス資格団体を比較・紹介します。

6団体はいずれもPMA(Pilates Method Alliance=ピラティスメソッドアライアンス)認定校です!
Balanced Body
日本で人気の高いマシンピラティスインストラクター資格団体の1つ目は、「Balanced Body」です。

歴史があり、ピラティスマシンシェアNo.1で知名度の高い団体です。

団体名 | Balanced Body(バランスドボディ) |
設立 | 1976年・アメリカ |
特徴 | 最も歴史のある団体の一つ 世界No.1のシェアを誇るピラティスマシンメーカー →卒業後の就職やフリーインストラクター契約に有利 |
マシン指導資格の料金(税込) | ピラティスリフォーマー( マシン )インストラクターコース ¥450,000 |
カリキュラム | ・講座受講:50時間 ・リフォーマーレッスン受講:30時間 ・リフォーマーレッスンオブザーベーション (見学) :30時間 ・リフォーマー指導練習:90時間 |
受講要件 | マット資格を有すること |
キャリアサポート | ・卒業生向けのワークショップあり ・zen place studio勤務の紹介あり |
BASIピラティス
日本で人気の高いマシンピラティスインストラクター資格団体の2つ目は、「BASIピラティス」です。

BASIピラティスは世界でも日本でも人気です!
団体名 | BASIピラティス |
設立 | 1989年・アメリカ |
特徴 | 日本国内で8,000人以上のインストラクター卒業生を輩出 動きに無駄のない「Flow Work」が特徴で体幹と身体全体の連動性を強化 →運動強度高め 現代の知識と科学的アプローチを取り入れたハイクオリティな教育 |
マシン指導資格の料金(税込) | ①(マット)ファンデーションコース:55万円 ②(マシン)グラデュエイトコース:44万円 →①②両方でコンプリヘンシブ(マット+マシン)資格取得 |
カリキュラム | ①「ファンデーションコース」 ・マットエクササイズ(初級~上級) ・マシンエクササイズ(初級~中級) コース受講(6時間×6日) 自己実践 100時間 レッスン見学 20時間 指導練習 30時間 ②「グラデュエイトコース」 ・マシンエクササイズ(中級~上級) コース受講(6時間×6日) 自己実践 200時間 レッスン見学100時間 指導練習200時間 |
受講要件 | ファンデーションコース修了後、グラデュエイトコースが受講可能 |
キャリアサポート | BASIスタジオ勤務の紹介あり |
PHIピラティス
日本で人気の高いマシンピラティスインストラクター資格団体の3つ目は、「PHIピラティス」です。

リハビリやコンディショングの側面が強いピラティスです!
団体名 | PHIピラティス |
設立 | 1999年・アメリカ |
特徴 | リハビリテーションとコンディショニングとしての『ピラティス』を、正式に継承 姿勢矯正に強み |
マシン指導資格の料金(税込) | リフォーマー Ⅰ インストラクターコース PHIインストラクター :¥231,000 外部資格保持者 : ¥277,200 ※別途テキスト購入代 |
カリキュラム | 10:00 〜 18:00 ×2日間の実技講習 |
受講要件 | ・PHI Pilates インストラクター ・運動指導者資格保有者 ・医師、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師などその他医療に関連した国家資格保有者 ・PHI以外のピラティス資格保有者 |
キャリアサポート | ・インストラクター資格取得後は公式サイトのスタジオ一覧に掲載可 ・接骨院・鍼灸院などで活躍する人も多数 |
STOTTピラティス
日本で人気の高いマシンピラティスインストラクター資格団体の4つ目は、「STOTT(ストット)ピラティス」です。

ストットピラティスは、より科学的な根拠に基づいたメソッドを重視しているのが特徴です!
団体名 | STOTTピラティス |
設立 | 1988年・カナダ |
特徴 | ピラティス教育の「アイビーリーグ」と呼ばれる完成度の高い教育 リハビリテーションやパフォーマンス向上など、幅広い目的に対応 バレエのコンディショニングとしても活用される |
マシン指導資格の料金 | リフォーマー初・中級コース(IR Intensive Reformer) ¥349,000+税 ※試験料別 |
カリキュラム | 体幹の安定と強化、四肢のコンディショニング、関節の安定性、柔軟性などを強化するための効果的なエクササイズを学習 ・50時間IR講義 ・最低10時間の見学 ・最低40時間の自己実践 ・最低25時間の実践指導 ・合計: 125時間 |
受講要件 | ・機能解剖学の実際的な知識 ・3年以上のムーブメントまたはフィットネスの指導経験 ・30時間のピラティス・クラス/ワークアウト経験 |
参考:STOTT Pilatesの資格養成スクール
Sky Pilates Tokyo>
Peakピラティス
日本で人気の高いマシンピラティスインストラクター資格団体の5つ目は、「Peak(ピーク)ピラティス」です。

ピークピラティスは、伝統的なメソッドを重視しているのが特徴です!
団体名 | Peakピラティス |
設立 | 1996年・アメリカ |
特徴 | クラシカルピラティスの理念を重視し、伝統的な指導法を継承 ピークピラティス専用のマシンは負荷が高め →運動強度が高くハード |
マシン指導資格の料金 | PeakPilates Comprehensive Level1 ¥443,520+税 ※試験料別 |
カリキュラム | ・講義80時間 ・レッスン見学25時間 ・自己練習60時間 ・指導時間35時間 |
受講要件 | 解剖学や運動生理学の基礎知識。 最低20時間のピラティス・トレーニングの受講。 |
参考:Peak Pilatesの資格養成スクール
ピラティスアライアンス公式>
Polestarピラティス
日本で人気の高いマシンピラティスインストラクター資格団体の6つ目は、「Polestar(ポールスター)ピラティス」です。

ポールスターピラティスは、個々のクライアントに合わせてカスタマイズされたプログラムを提供することに力を入れています!
団体名 | Polestarピラティス |
設立 | 1992年・アメリカ |
特徴 | リハビリテーション医学がベース →医療機関での信頼が高い 症状をみてレッスンメニューを組み立てる適応力と創造力を養う |
マシン指導資格の料金(税込) | リフォーマーコース ¥365,000 ※認定試験料別 |
カリキュラム | ・Gateway Reformer(入門):2日間 ・PPオンライン(自宅等でのオンライン学習):10時間 ・Reformer Intermediate(中級):2日間 ・Reformer Advanced(上級):2日間 |
受講要件 | なし |
キャリアサポート | ・インストラクター資格取得後は公式サイトのスタジオ一覧に掲載可 ・接骨院・鍼灸院などで活躍する人も多数 |
参考:Polestarピラティスの資格養成スクール
POLESTAR PILATES 元気工房>
ピラティスにおけるPMAとは?
PMAとは「Pilates Method Alliance(ピラティスメソッドアライアンス)」の略称で、ピラティス指導者の国際的な資格や教育基準を設定する非営利組織です。
PMAに加盟している団体は、世界中で信頼されており、質の高いピラティス指導を提供しています。
日本国内でも、PMAに加盟している団体がいくつか存在し、国際的な基準に基づいた教育を行っています。

この記事で紹介した6団体はいずれもPMA認定校です!
PMA加盟団体で資格を取得することで、ピラティス指導者としての信頼性を高めることができます。
マシンピラティスの資格の種類:まとめ
この記事では、マシンピラティスインストラクターの資格団体の種類を比較して紹介しました。
資格団体には、それぞれ独自の特徴と魅力があります。
自分のキャリアプランや興味に合った資格を選ぶことが、成功への第一歩です。

ぜひこの記事を参考に、マシンピラティスインストラクター資格取得を目指してみてください!